愛されるために生まれてきた

愛する人を亡くして 愛されていたことに気が付きました。

もっと一生懸命応援すればよかった。

今読んでいる小説は、

奥田英朗の『向田理髪店』

一昨日まで読んでいたのが

同じく奥田英朗

『我が家のヒミツ』

この『我が家のヒミツ』は6つのお話があって、

その中の

『妻と選挙』というのを読んで、

思い出したことがあります。

 

もう、16~17年も昔のことになりますが、

夫は市会議員選挙に立候補したことがあります。

そして、みごとに落選しました。

 

選挙というのは本当に大変でした。

夫は、いつか立候補したいと

思っていたのかもしれませんが、

私にとっては青天の霹靂でした。

義父が議員をしていたことがあったので、

話があった時にその気になってしまったみたいです。

乗せられちゃったのです。

 

私は、反対しませんでした。

私は、基本的に本人がやりたいと思っていることを

辞めさせる権利は誰にもないと思っています。

本人がやりたいのなら

仕方ないじゃないですか。

 

その代り、

私は、私がやりたいことを反対されても、

やります。

 

選挙は、大変でした。

もう一度やりたいとは思いませんが、

あの時、もっと私が何かできなかったかと

消化できないものが残っています。

 

この小説を読んで、

夫が妻に協力するのが

なんとも気持ちよく感じられました。

 

奥田英朗の小説は、

最近読み始めました。

一番初めに読んだのは、

『罪の轍』です。

とても読みごたえがあり

本当に面白かったです。

あらすじや感想は多くは書かない方が

いいと思いますが、

一番感じたのは、

自分のものさしで測ってはいけないという事。

母親というは、どんなことがあってもわが子を守る

存在だと思いこんでいました。

 

今年は、読んだ本を記していません。

奥田英朗の本は、図書館にある分を全部読もうと思っています。

『インザプール』

が意外に面白かった。

 

『何だお前スコットランド帰りか』

というセリフがあって、

声を出して笑いました。

後で思い出し笑いもしました。

 

多分、奥田英朗さんの小説は

感性が合うんだろうなと思います。

 

だから、小説の中の、妻の選挙応援をする夫が

私はとても好きになり、

私も、もっと私の夫の選挙活動を

一生懸命応援してあげればよかったと

思うのです。