愛されるために生まれてきた

愛する人を亡くして 愛されていたことに気が付きました。

私が感じたこと。

永遠の仔

の中で、梁平の養父と養母が

優しかったことが救いだった。

養父が、

『おれは小心者だからな……  似ないでよかった。まぁ。戸籍だけの

親子だから、似るわけもないんだけど』

 

『おれは………あなたたちに、似たかったですよ。』

『おれは、あなたたちのように生きたかった………似たかったよ

……本当に、似たかったですよ。』

 

大人になった梁平に、こんなことを言ってもらえて、

養父と養母は、

どんなに嬉しかったかと思う。

 

そして養母が、

そんな会話な中で、

『結婚しなくても、家族を持たなくてもいい。

でもね、出来れば、一緒に生きる相手は見つけて欲しい。

相手を認めることと、相手から認められることが、

生きてゆくには、大事だと思うもの。』

こんなことを話した。

この言葉は、私に大きく響きました。

 

私は、以前から思っていたことがあります。

夫は、私を理解してくれた、

唯一の人だったかもしれない。

 

今までの人生で、

両親や、兄以外に、

私を理解してくれたと、

安心できたのは、

夫だけだったかもしれないな。

信頼している友達は、います。

でも、それとはまた違うのです。

それは、家族だからかもしれません。

そうかもしれないけれど、

夫は、私の良いところを

分かってくれていて、

それは、とても安心できることで、

自信が持てることだった。

そう思います。

 

それから、私は、

夫の子供たちを、

大人になっているからとはいえ、

10年以上もほったらかしにしていたのに、

再会した時、

あんなに大切に迎え入れてくれたこと。

そして、娘が言ってくれた言葉。

『忘れたことなんて、一度もないよ。

かなこさんを

嫌いになることなんて、絶対にないと思う。』

本当に嬉しかった。

夫と結婚して、良かった。

生きて来て良かったと思う。