愛されるために生まれてきた

愛する人を亡くして 愛されていたことに気が付きました。

誰?

友達が、遊びに来てくれました。

その前に、友達(れいこちゃんとします)は、

実家に帰って掘り掘りして、懐かしくも恥ずかしいものを見つけた。

と言うことで、それを持って来てくれました。

 

楽しみ。

写真かな?

 

と思っていたら、その通りで、

れいこちゃんは、その写真を

全てシュレッダーにかける予定だそうです。

その前に、私に見せようと思って、持って来てくれました。

 

私は、じつは、殆どの写真を手元に持っていなくて、

それは、多分もう戻っては来ません。

だから、私にとっては、お宝だったのです。

 

なぜか、私だけが写った写真もありました。

ほぼ、40年位前の写真です。

 

れいこちゃんとは、学生時代から、

同じ会社に勤めてからも、

ずっと一緒に過ごしてきました。

それから、長く疎遠になっていましたが、

7年位前から、再び頻繁に会って話すようになりました。

やっぱり、若い頃からの友達は、

宝物です。

 

さて、写真です。

私たちは、3人仲が良く、

今ももう一人を加えて3人で年に1~2回は会っていますが、

今回のコロナで、遠方に住んでいるもう一人の友達とは、

長く会えていません。

 

でも、その3人で写っている、

懐かしい写真を持って来てくれました。

20代前半の私たちです。

 

確か、合歓の里に旅行に行った時の写真。

二人乗り自転車に乗っているのやら、

色々です。

 

忘れてしまっていましたが、

蘇りました。

そうそう、楽しかったねあの時は、

近鉄電車に乗って行ったっけね。

 

電車が2階建てだった気がする。

帰りの電車に乗っていたら、

松阪の駅で、ものすごい人だかりがあって、

何だろうと見ていたら、

私たちの座っている座席の通路を、

たくさんの人にガードされた、

郷ひろみ』が通り過ぎて行った。

 

一瞬の事だったけれど、あの時は興奮した。

ファンでもなんでもなかったけれど、

あの頃の郷ひろみは、大スターだったから。

なんて小さい顔なんだろうと思ったのを

憶えています。

 

そんなことはさておき、

写真なのですが、

れい子ちゃんが言うには。

『こんなものが出て来た。』と

それは、便せんに包まれた2枚の写真。

2枚とも同じものです。

私たち三人と、その後ろに同年代の男性が3人。

6人で写している写真です。

そして、写真と一緒に、紙に書いた

電話番号と思われる数字が。

 

『誰?』

三人の男性には全く見覚えがありません。

旅行中に、会ったかもしれないという記憶もありません。

れいこちゃんも全く憶えていないそうです。

 

きっと、旅先で仲良くなって一緒に写真を写したのでしょうね。

郷ひろみ見たことは憶えていても、

この3人は憶えていません。

『誰?』

れいこちゃんとふたりで、

何度かそう言い合いました。

 

40年も経つと、忘れてしまうものですね。

結果、もう一人の友達に、

今度会えたら見せてみよう。

と言うことになりました。

多分、憶えていないでしょうが。

 

若い頃は、何でも憶えていられると思っていました。

でも、そんなことはないのですね。

忘れてしまっていることが何と多いことか。

 

そして、同じ思い出を共有している筈の友達と、

昔のことを話すと、

お互いの憶えていることが全く違っていて、

面白いです。

ふたりとか、三人の記憶を繋げて、

解明されることもあります。

 

昔の話をするのは、

歳を取った証拠かもしれませんが、

歳を取ったのは事実なのでしょうがありません。

 

昔の話も、楽しければいくらしてもいいですよね。

でも、40年経っても、中身は変わらない私たちです。