悪人。
吉田修一の『悪人』を読みました。
物事は、一方方向から見ても、
真実は分からない。
やりきれない。
いつもの癖で、キャストを考えました。
一番に考えたのは、光代さん。
30歳で、地味な感じで、あんまりモテそうでなくて、
でも、一番に双子だっていうことが
頭から離れなくて、
双子の有名人でしか考えられなくなって、
『阿佐ヶ谷姉妹』ってのが浮かんで、
よく知らなかったけれど
このお二人は、双子でも姉妹でもないんですってね。
叶姉妹が他人だっていうのは知っていたけれど。
でも、地味な双子はこのお二人しか浮かばなくて、
小説を読んでいる間も、
イメージしてしまいました。
かなり違うけど。
他の双子で浮かぶのは、
ザ・リリーズ、リンリンランラン、祐子と弥生
ですが、時代を感じますか。
話が逸れました。
実際の映画では、光代を演じたのは
『深津絵里』
そうか、地味っぽいところがそうなのかな。
少なくとも、阿佐ヶ谷姉妹よりは合っている。
他に、祐一を捨てた母親に
『余貴美子』
これはぴったり。
あとはあんまり浮かばなかった。
本を読んでの思いは、
やり切れなかった。
祐一のような生き方しかできなかった
そんな『悪人』は
きっと、たくさん存在する気がする。
それは、本当にやり切れないことだと思う。