愛されるために生まれてきた

愛する人を亡くして 愛されていたことに気が付きました。

母の亡くなり方。

母の死亡診断書は、

どのように書かれるのだろうと思っていました。

『老衰』

と書かれていました。

それは、きっと母が望んだと思う、

穏やかな亡くなり方でした。

 

ただ、本来は、点滴もしない方が

楽なんだそうです。

点滴をしたために、足はむくんでぶよぶよになっていました。

でも、点滴をしてもらったのは、

私のためです。

私が納得できる時間が欲しかったのです。

それは、後からのこじつけですが、

本来は、点滴もしない自然死が、一番本人にとっては

楽な亡くなり方なんだそうです。

 

これは、あくまでも、もう回復する可能性のない、

高齢の方の場合で、

若い方や、回復する可能性のある方とは

また違います。

 

私は、延命治療をしないことに、

少し納得が出来ていませんでした。

すこし、苦しみました。

でも、延命治療をして、少しでも長生きをして欲しいというのは

私の思いであって、

母の思いではないことに気が付きました。

 

食べられなくなるのは、自然の事。

亡くなる準備をしているだけで、

飲食しないから亡くなるのではなく、

亡くなるから飲食しなくなるのだ。

というのをネットをさまよっているうちに

見つけて、

その一言で、楽になりました。

 

母は、最高の亡くなり方が出来たのではないかと思います。

点滴で少し辛かったけれど、

それは許してもらうとして、

『老衰』って、素晴らしいですよね。

 

そう思います。

そうは思っています。

でも、悲しくて、寂しくてどうしようもありません。