パイナップル。
母の葬儀は家族葬。
家族と親戚だけで送りました。
自宅を出棺する時は、近所の方々に
お見送りをして頂きました。
でも、コロナのこともありますが、
派手なことや、人付き合いが苦手だった母には、
とても良いお見送りが出来たと思います。
お花や、お供え物も多くはありませんでしたが、
本当に母のことが好きだった人だけで
見送れたと思います。
母らしい、可愛らしいお葬式でした。
お供え物の果物を、
家族や親せきで分けてもらったのですが、
私は、一人暮らしなので、
メロンとパイナップルは要らないな~。
りんごとバナナだけもらおうかな。
と勝手に思っていました。
兄夫婦が分けてくれたのですが、
私の分に、パイナップルが入っていました。
パイナップルを丸ごとなんて、
買うことはないし、
元々果物好きではないので、
少し放置していました。
でも、パイナップルは、早く食べた方がいいというのを聞いて、
切り方もネットで調べて、
頂きました。
もう、50年近く前に、パイナップルを食べて
苦い思いをしたことがあります。
それは、兄が多分修学旅行で九州に行って、
パイナップルを買ってきてくれた時の事です。
おそらく、パイナップルなんて缶詰でしか食べたことがなくて、
丸ごとのパイナップルは初めてでした。
その時、母はなぜか関与していなくて、
兄と二人で切って食べたのですが、
『はしかい』って分かりますか?
口から喉がはしかくてはしかくて
美味しかったのに、食べた後が不快で仕方ありませんでした。
兄が、
『そういえば、缶詰のパイナップルは穴が開いている』
『芯はたべたらあかんのや。』
パイナップルの芯を食べたら、最悪です。
食べる時は大丈夫なのですが、
食べた後の不快なことと言ったら、
50年近く経っても憶えています。
今回パイナップルは、
芯を少し多めに切り落としました。
芯のないパイナップルは食べた後も
はしかくなく、美味しかったです。
はしかい=イガイガする。