駒に徹しようと思ったけれど。
上司が、謝ってくれた。
ミーティングの最後に、
『今まで厳しいことをいって申し訳なかった。』
『みなさんには嫌な思いをさせたと思う。』
『自分は上司失格です。』
『これからは少し離れて、○○さんに任せていきます。』
驚いた。
私自身は、ここに転勤になってからのことなので、
それほどはピンと来なかったけれど、
前からの人は、ずいぶん悔しい思いをされてきたようです。
休職の末、辞められた方もいました。
私は、どう感じていたかというと、
以前から勤めていた人ほどではないにしろ、
おびえていたし、恐れていたし、
顔色を窺っていたし、
そんな自分嫌だと思っていました。
でも、人間は慣れるもので、
最近は、言われたことを粛々とこなせば、
それほど恐れることはない。
と思えるくらいになっていました。
でも、やっぱりもやもやがあって、
私たちは駒ではない。
という思いは拭えなかった。
でも、『いくら言っても通じない。』
と聞いていたので、
駒に徹するしかないと思っていました。
駒に徹して、自分なりに頑張ればいいのだと。
元々仕事は好きだし、怠けることは嫌いなので、
一生懸命やってきたつもりです。
それは、他の人も同じだと思います。
おそらく、上司が反省したのは、
何かがあったからだと思います。
私の耳にも少しは入って来ますが、
見たわけではないので本当の事は分かりません。
でも、感じたのは、
上司も、弱さのある人間なんだと、
むしろ、弱いからあんな風にふるまっていたのだと。
それは、元々感じていたことでもあるし、
直感で、嫌いな存在とは感じなかったので、
今までやって来れたのかもしれません。
私にとって、第一印象は大切です。
初めて面談をした時、
めんどくさい人だと感じたけれど、
嫌いではなかった。
嫌いではないので、
許すことが出来たのでしょう。
まだまだ、尊敬までは出来ませんが、
皆が言う程私はひどいとは思っていません。
謝れるというのは、素敵なことだと思います。
この職場に来て、
半年が経って、
ようやく、
仕事が楽しくなってきた。
自分なりに頑張ろうと思います。