愛されるために生まれてきた

愛する人を亡くして 愛されていたことに気が付きました。

私は、3人で分けることにしました。

夫が亡くなってから、

私と、義理の息子と義理の娘の3人は、

3人共、相続放棄を選びました。

夫は、自宅と、マンションと、55歳から小さな会社を

持っていましたが、

会社以外は、もう夫のものではありませんでした。

 

財産のプラスマイナスは、

詳しくは調べていませんが、

私は相続を放棄して、

後で、息子も娘も放棄していたことを知りました。

 

これは、ここ一二年の事です。

そして、生前に夫が願っていたという、

『かなこに遺族年金を受け取らせてやりたい。』

(息子と娘と親戚の人に話していた。)

そのことのために、

息子も娘も、とても頑張ってくれました。

 

私と夫は別居していたので、

『生計同一に関する申立書』

というものを提出する必要があり、別居していたけれど、

生計は同一であったという

証拠の提出が必要でした。

しかし、証拠となるものは何もなく、

私は諦めていたのですが、

二人に励まされ、書類を作成しました。

例えば、生活費を受け取っていたという

通帳の記録を求められたりしましたが、

ないモノはないので、仕方ありません。

 

そもそも、夫が亡くなってしまうとは、

全く思っていなかったのですから。

 

私は、正直に、

夫と私は離婚するつもりはなかったこと、

いずれは再び同居するつもりだったこと、

音信はあったこと。

というようなことを、

丁寧に書きました。

 

そして、支給が認められました。

 

何かを訴える時、

人から人に訴える時は、

心があるかないかが、

大切なことであると思っています。

私の書類を審査してくれた方に

感謝しています。

 

息子も娘も

心から喜んでくれました。

 

そして、支給されるようになりました。

 

夫の生前は、

息子も娘も私も、

夫の借金で、ずっと苦しんできました。

保証人になったり、肩代わりをしたり、

夫は自身の葬儀代も残していなかったので、

息子が負担してくれました。

 

だから、私は、遺族年金は3人で分けようと

提案しました。

私が本来年金を受け取れるようになる

65歳までの受給分は、

私一人ではなく、3人で受け取りましょうと。

2人は、そんなことはしなくてもいいからと

ずっと言い続けてくれました。

でも、私はそうしたかったので、

粘り強く提案し続けました。

 

そして、昨日になってやっとそうさせてもらえることに

なりました。

粘り勝ちです。

 

亡くなった夫から、

私と息子と娘への、

最後の贈り物です。

 

本当にありがとう。

今日はその記念日です。

少し金額がまとまったので、

二人に振り込みを済ませてきました。

今日は、とてもとても嬉しい日です。

 

私は、親にはなれなかったけれど、

大切な大切な

息子と娘がいます。

こんなにやさしい子供たちを残してくれて

ありがとう。

夫に感謝しています。